エピソードNo.2

workKV
  • 悲しみに共感し、心に温かな記憶を。

    ご葬儀の数だけ、様々なストーリーがあります。私たちはその一つひとつに寄り添い、
    故人やご遺族を尊重したサービスを提供することが使命です。

共に悲しむことも、一つの仕事。

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かつて葬儀業界では、スタッフが涙を見せることはタブーとされていました。しかし、ロックウェルでは涙を故人やご遺族に寄り添う気持ちの表現と捉え、「涙を流してもいい」と教えています。

ある日、私はアシスタントと共に大きな葬儀の司会を務めていました。酒屋を営んでいた故人との最後のお別れの場面でのことです。10 代のお孫さんが「おじいちゃんとお酒を飲むのが夢だった」と涙ながらに語り始めました。その様子を見たアシスタントが涙を流しながら、お孫さんの背中を優しくさすったのです。私は胸が熱くなりました。
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数日後、別の葬儀会場でご遺族と偶然再会しました。アシスタントが泣きながらサポートしていたことが心に残っていたようで、葬儀の写真を見せながら「とても嬉しかった」と話してくださいました。故人やご遺族に寄り添うことを体現できていたアシスタントを誇らしく思うと同時に、形式的な進行ではなく、人間味あふれる場をつくる重要性を実感しました。

心のこもった対応で最期の時を大切に。

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私たちの仕事は、悲しみに寄り添いながら温かいお別れの場を提供することです。

葬儀の内容は規模や宗派によって異なり、悲しみの深さも人それぞれです。近年では無宗教の葬儀も増加し、ご要望も多様化しています。

従来の常識にとらわれない様々なサービスが生まれる時代だからこそ、クライアントである葬儀社の意向を大切にしつつも、故人やご遺族の背景やご希望を尊重することを重視しています。

 

葬儀当日には、ご遺族の様子を見ながら案内や進行に関する選択肢を提示し、柔軟に対応することを心がけています。最後のお見送りの際には「ありがとうございました」と声をかけていただくこともあり、その瞬間、ご遺族が望むお見送りができたことにホッと肩を撫でおろします。

信頼と感謝の言葉が、私たちの誇りとなっているのです。

葬儀のスタンダードを変えていく。

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私はこの業界で 26 年働いています。初めて葬儀業界に足を踏み入れた頃は男性社会で、女性は返礼品のお渡しや料理の配膳など一部の仕事にしか携わることができませんでした。しかし、ご遺族それぞれの人生を大切にした温かみのあるサービスを目指していた社長と出会い、女性が持つしなやかさ、細やかさ、優しさ、温かさは、ご遺族に寄り添う上で必要不可欠だと感じました。

私もできる限りの努力を積み重ねて任される仕事の範囲を広げていき、15 年ほど前からは女性が司会として活躍できるようになりました。そして現在では、女性が中心の業界へと変貌を遂げています。ロックウェルでも多くの女性スタッフが家事や子育てと両立しながら活躍しており、私は研修担当として心のこもったサービスのレベル向上に取り組んでいます。
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「ロックウェルの社員は素敵な動きをしている、きれいなご案内をしている」と感じていただけることが、いちばんの喜びです。私たちの使命は、お客様一人ひとりに寄り添い、その悲しみに共感しながら温かな場を作り上げること。これからも親切丁寧な対
応とおもいやりの心を持って、さらなるサービスの向上を目指し、葬儀業界に新しい風を吹き込んでいきます。